はじめに
皆さん、当クリニックのピロリ菌除菌専門サイトにアクセスして頂き有難うございます。
本サイトの目的は、一般の皆さんに少しでもヘリコバクター・ピロリ(以下ピロリ菌)について知って頂き、“一人でも多くのピロリ菌感染者がピロリ菌を除菌して胃がんを予防し、将来日本から胃がんを撲滅する”ことにつきます。
本サイトは2016年に開設して、5年が経過しました。お陰様で多くの方にアクセスをしていただき当クリニックにも除菌目的で多くの方が受診してくれました。開業以来5年で当クリニックでピロリ菌感染胃炎が診断された患者様は400人となり、除菌に失敗された患者様等の3次除菌も含めて、399人の除菌に成功し、除菌成功率は99.75%となっております。開業前の八雲総合病院での2年間で除菌を行った患者様の数は400人でしたので、直近の7年間で約800人の患者様の除菌をさせて頂きました。
2016年11月には“ヘリコバクターピロリ感染症認定医”に認定され、今後もピロリ菌関連のより精度の高い最新の情報をできるだけわかりやすく皆様に発信しようと思っています。
しかし、その3年間で日本ヘリコバクター学会を中心としたピロリ菌関連の医学は確実に進歩し、また胃がん予防の観点より若年者のピロリ菌対策も進み、現在日本における除菌者数は毎年150万人に達しています。それに伴い、30年間変わらなかった胃がんの年間死亡者数も5万人からついに約4万6000人にまで減少しました(国立がん研究センター2018年統計予測)。しかし60歳以上の人の感染率はまだ50%以上で、現在も感染者数は約3500万人以上いると言われています。
さらに、ピロリ菌感染率の高い団塊の世代が70歳以上となり、胃がん好発年齢となったために、70歳以上の高齢者の胃がん死亡者数は減少しておらず、今後も20年間はピロリ菌感染者は多く存在し、“胃がんは依然として日本人の一番身近ながん”であることに変わりはありません。
そのため、3年たってこのピロリ菌除菌専門サイトも最新の情報を取り入れて、完全リニューアルしようと思います。
具体的には、
①最近検診等のオプションで増えている血清ピロリ菌抗体検査について
②H31年1月より札幌市にて開始された胃がんリスク判定(ABC分類)および
ペプシノーゲン法について詳しく(もし自分がB・C・Dと言われたら?)
③自分がピロリ菌感染者だった場合、自分の子供のピロリ菌感染について、その感染診断と除菌治療の時期について(もし自分の子供にピロリ菌がいたら?)
④急激に増えてきた除菌治療後の患者様の除菌後フォローについて
の4点について、できるだけ当事者である患者様が知りたいと思われる内容について、前回のサイト内容からさらに掘り下げて、かつ具体的にわかりやすく説明をさせて頂きました。
本サイトは、皆さまご自身が気になるテーマ(key word)から検索しても、できるだけわかりやすくピロリ菌の事が理解できるように工夫しました。
ご興味のある方は初めから通して読んでいただけると、より深くピロリ菌の事がご理解できると思います。