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“ピロリ菌抗体陽性” と言われたら

“ピロリ菌に感染している可能性がある”ということです。
ピロリ菌に感染すると、胃粘膜に免疫反応が起きて抗体が産生され、その方のピロリ菌抗体価が高くなります。よって、ピロリ菌抗体測定法は、間接的にピロリ菌感染の有無を診断する方法です。その数値によって現在ピロリ菌に感染しているか否かがある程度わかります。
ただし、抗体はピロリ菌そのもの(抗原)ではないので、抗体が陽性というだけで、すぐに除菌はできません。よって陽性と判定された方は、専門医とご相談のうえ内視鏡検査を受けられ、ピロリ菌胃炎を疑われた場合、尿素呼気試験等による確実な診断を行った上で、除菌をしてください。

検体は、通常血清と尿を用います。

血清ピロリ菌抗体価は、採血で判定できるため、最も簡便で、すでに各健康診断のオプション等で行われているため、“血清ピロリ菌抗体陽性”と診断されて、当クリニックを受診される方が増えています。また2019年1月から実施されている“胃がんリスク判定(ABC分類)”にも採用され、今後ますます検査を受けられる方が増えると思います。
但し、抗体価の判断が問題で、最新の解釈ではその値によって

血清ピロリ菌抗体価 3U/ml未満  陰性:ピロリ菌感染の可能性はほとんどない(未感染)
血清ピロリ菌抗体価 3.0~9.9U/ml 陽性(陰性高値):ピロリ菌感染の可能性あり要精査
血清ピロリ菌抗体価 10U/ml以上  陽性:ピロリ菌感染の可能性高く要精査

と分類することで、ピロリ菌感染者(=胃がん発症リスクの高い方)をより正解に発見できるとされています。
要精査とは、胃内視鏡検査を行った上で、ピロリ菌胃炎を疑った場合は尿素呼気試験等で、
ピロリ菌感染の確実な診断を受ける必要があります。ただし、抗体価が低い方でも現感染(現在ピロリ菌に感染している方)や既感染(既に除菌している方や過去にピロリ菌に感染していたが、胃粘膜が萎縮してピロリ菌が住めなくなった方=最も胃がんになりやすい胃と言われています)の方が紛れている可能性はあり、一度は専門医と相談の上で、内視鏡検査や尿素呼気試験等の組み合わせで、より確実な診断を受ける事をお勧めいたします。

また尿中ピロリ菌抗体測定法は、検尿で判定できるため、すでに中学校の学校検診の際に各自治体が費用を負担して実施しているところもあります。

長所

  1. 採血・検尿で判定できるため、最も簡便で各検診やスクリーニング検査に適しています。
  2. 他の検査では休薬が必要なPPI等の胃薬の影響を受けないため、胃薬を休薬する必要がありません。
  3. 萎縮性胃炎のように胃内の菌体数が少ない場合や、他の検査で偽陰性が疑われる場合も有用です。

短所

  1. 除菌成功後も血清抗体価の陰性化は1年以上かかることがあるため、血清抗体測定法は除菌判定には適しません。また、同様に尿中抗体測定法も除菌判定には適しません。
  2. 尿中抗体測定法では、早朝尿などタンパク濃度が高い場合には偽陽性(ピロリ菌がいないのに陽性)とでる場合があります。
  3. ガイドラインによると、“抗体測定法を除菌判定に用いるときは、除菌前と除菌後6カ月以上が経過した時点で、抗体価が前値の半分以下に低下した場合に除菌成功とする”とありますが、実際の臨床の場では行われていないと思います。

以上より、もしご自分やご家族が検診等で“ピロリ菌抗体陽性”と言われたら、“ピロリ菌が現在いる可能性がある”ということですので、まずは専門医にご相談されて下さい。
ご不明な点がありましたら、お気軽に当クリニックにいらしてください。“ヘリコバクターピロリ感染症認定医”の私が、親身にご相談をお受けいたします。

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院 長 金谷 聡一郎
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